心身ケア

予期不安やパニック症などの体調不良が出ず結婚式に参列できた体験談

ゆり(管理人)
記事内に商品プロモーションを含む場合があります。 記事内容は筆者の体験をもとにしております。

親族の結婚式に参列しました。普段の外出前に腹痛になったり、そわそわしてしまうことが多かったのに今回は何の不調もなく、まるで発作が起こる前に戻ったような感覚でした。数日前の方が緊張していたくらいです。

不思議に思いながらも、この一年間で意識していたことや、当日までに試していたことを振り返ってみます。

1年前の時点では自信がなかった

結婚式の予定は1年ほど前から決まっていました。その頃の私は、軽度の予期不安は残っていたものの、発作は出ていない状態。それでも、結婚式という大きなイベントに参列する自信はなく、まだ恐怖心がありました。

「1年後の自分ならもしかしたら参列できるかもしれない」と考え、出席の返事をしました。そこから、引き続き体調を整えたり、不安を減らすための準備を始めました。
この時「出席すると決めた」というのも変化のきっかけになったのかもしれない。

今までにしていたことや気づきは心身ケアのカテゴリや不安改善タグに記事があります。

当日までに意識していたこと

不安を感じたら対策を考える

  • 不安要素が頭から離れない時は、書き出してみる。
  • その中で当日までに解決できそうなものは、できる範囲で準備する。
  • 服装や持ち物は早めに準備。締め付けの少ない服を選んだ。冬場だったので寒さ対策も。
  • ヒールが苦手なので、ローヒールのパンプスにした。
    (ヒールじゃないといけないような記事も見かけたけど実際、誰も私の靴なんて見てなかったし、私も他の人の靴は全く記憶にない)
  • 普段と違って不安なら服なら着てみたり練習をしておく。必死に覚えようとかはしなくて大丈夫。
  • 自分にプレッシャーをかけすぎず、「最悪、参列できなくてもいい」と思っておく。

親族から「いろんなことがあった方が記憶に残るからいいかも?」と言われて、それもそうかと楽になりました。

自分のことだけ考える

結婚式のことを考えすぎて「アレもコレもした方がいいかな」と当事者でもないのに想像してしまったけど、結局「私の結婚式じゃないし、自分のことだけ考えればいい」と思い直しました。

新郎新婦が準備することも、きっと思い出になるから、そっと見守るくらいでちょうどいい。

逆の立場から考えたら、参列してくれるだけで嬉しいと思った。自分ができないことは他の方に任せて、お祝いする・参列することを目標にした。

人に任せる

  • 自分の状態を伝えられる人には伝えておく。
  • もしもの時は抜けさせてもらうように伝えておくのも良い。
  • 会場のスタッフさんはプロで経験も豊富なので、何があっても対応できると信じる。
  • 考えすぎてしんどくなったら、誰かに話を聞いてもらう。話せる相手がいなかったらChatGPTも便利。
  • マナーなどで心配があるなら当事者がどんな認識なのか聞いてみる。

「楽しみなこと」に注目する

恐怖症が出るようになってから「不安なこと」ばかり注目しがちだったので外でのイベントにわくわくする感覚がわからなくなっていた。

恐怖を感じていない人は楽しみな方に注目していて、アクシデントが起こる想像などはしていなかったりする。

そこで、何だったら「楽しみ」かな?と考えてみた。

  • 新郎新婦の晴れ姿が見られる。
  • 普段入れない式場を体験できる。
  • 写真がたくさん撮れる!(もちろん配慮しつつ)

私は写真を撮るのが好きなので普段は入れないところで撮影できる「撮影会」と思ったら楽しみという感覚が湧いてきた。

自分が楽しむなんてと遠慮して何も浮かばないかもしれないけど、考える時くらいは好きに考えて構わない。

洋服が好きなら実際はマナーなどで着られないかもしれないけど一度想像の中で思いっきりおしゃれすることを考えてみたり。

不安要素に比べて少ししか浮かばないかもしれないけど一個でもあればいいと思う。

この時、私の場合はちゃんと撮ってあげないと!とプレッシャーをかけそうになった。自分に対して厳しい意見が頭の中で聞こえるかもしれないしマナーがどうのと見かけるかもしれない。そんな意見は一旦置いといて構いません。

楽しみに注目したら不安を無理に消そうとせずともいつの間にか減っていました。

前日

とにかく睡眠時間を取ることを意識した。これまで色々考えたり、日が近づくと緊張で眠りが浅くなっていたりしたので当日に寝不足にならないよう気をつけた。

なるべく普段通りに過ごして、寝付けなくても心身を緩める。

当日は意外と大丈夫だった

結果的に、当日は何も問題なく過ごせました。少しそわそわしたけれど、恐怖心は出ませんでした。

思い当たる要因は「楽しみなことに注目した」のが大きい気がする。
準備をしたり相談をして安心材料を増やしておいたのもよかった。

別記事で書くかもしれませんが私の場合、カメラを覗くとスイッチが変わり自分ではなく被写体に集中するので自然と意識が不安から逸れるようです。

特別なことだと意気込まず、普段通りにできる部分は普段通りに過ごす。
いい意味で諦める。完璧になろうとしない。

場の雰囲気を壊さず、新郎新婦をお祝いする気持ちがあれば、それで十分でした。

完璧なマナーを守らなきゃと焦る必要はなく、ネットで調べたマナーも「参考程度」でOK。実際、気にしていたのは自分だけで、親族と話してみたら「そんなの気にしなくて大丈夫だよ」と言われることが多かったです。

会食恐怖

私は会食恐怖症もあったので1番不安だったのが実は披露宴の食事でした。

食べると具合が悪くなるとわかっているものはアレルギーとして、あらかじめ伝えて抜いてもらえていました。アレルギーの欄に少食だと書いておけばよかったなと後から思いました。(一人分の量は決まっているかもですが)

合間に様々な催しがあり写真を撮りに行ったりと動けたのも気が楽になった要素でした。コース料理を食べきれた事はないので割り切って、もう無理と思ったらスタッフさんの動きを見て下げてもらうように声掛けをしました。

目の前からなくなるだけでもプレッシャーが減ります。

残してもいいと自分に許可していたのもあり、いつもより落ち着いてたくさん食べられた気がします。ノルマを気にするのではなく美味しく味わえたのも嬉しかった。

気にする自分を責めなくていい

不安を想像すること、ちゃんとしたい気持ちがあることは悪いことではなく、そんな自分がいるというだけ。どうしても考えちゃうなら一通り想定してみる。

何が気になるのか?どうだったらいいと思うのか?自分がコントロールできる範囲なのか?

全てを解決、改善させる必要もなくて、そう思っているんだなと知って「そうか〜」と置いておくだけもいつの間にかその不安が消えてたりする。

気にするから、心配するから症状が悪くなるとかはない。気になったら自分の言い分も聞いてあげる。

私の場合「ちゃんとできないといけない」と思っていたけど、「もしできなかったら何が起こるの?」と考えたら「私が恥をかくだけ」だった。

恥ずかしいと思う気持ちがあるのは自然なこと。でも、それで誰かに迷惑をかけるわけじゃない。親族の恥になると思ったりもしたけれどよっぽどのことをしない限りはすぐ忘れられるから大丈夫。

逆に親近感や安心感を覚えてもらえる可能性だってある。プライドが高かったのですが恥をかいてもいいし、それも一時的だと思えるようになりました。

この1年で意識していたこと

この1年間で主に意識していたことは以下の5つ。これらを意識しながら過ごしてきたことで、気づいたら「結婚式に参列できる自分」になっていました。

体の緊張を緩める

体を緩めることにフォーカスしている人の発信を見てみたり、気づいたら緩めること、体に意識を向けることをやっている。

無理しない

意気込まず、しれっとやってみる

大きな決断や意気込みではなく、少しの上り坂くらいの抵抗感レベルでじわじわと、その時やりたいと思った事をやってみる。

その「やりたい」も好きな事!だけでなく「気になる」みたいな些細なこと。
できなくても構わない、できたらラッキーくらいの感じで。

時間がかかってもいいと思う

嫌だとか抵抗感が出る時は、時期を待つのもアリ。
すぐにできるようにならないこともある。

善い悪いを決めつけない

いろんな自分(他人)がいて良い。最近はいろんなことに興味が移ることも別に悪いことじゃないと思えるようになりました。長所と短所は表裏一体が腑に落ちた。無理に長所にしなくてもそういう面があると受け入れるだけで「そっか」って思いました。

おわりに

「結婚式に参列できる自信がない」と思っていたけれど無事参列できました。とても良い式で参加できて一緒にお祝いできて本当によかったです。様々な形の愛情を感じました。

参加すると決めた後は、力みすぎず「できるかもしれない」という可能性を持ちながら、ゆるく準備していくという感じでしょうか。

これから挑戦しようと思っている方が読んでくださっているなら、応援の気持ちを込めて。挑戦しようとしていることがすごいと思います。

読んでくださりありがとうございました。

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