ギャラリーIYNさんの企画展に参加した体験談
先日、ギャラリーIYN(アイン)さんと株式会社北辰さん主催の「カラープロジェクト展」に参加しました。この展覧会が無事に終了したこと、感謝しています。ご来場いただいた皆さま、SNSで応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
今回、ギャラリーIYNさんからのDMがきっかけで参加しました。参加申込をしたあとも複数のアカウントから違う企画展のお誘いDMが届いたりするので、勧誘が怖いなどと思われる作家様もいらっしゃるかと思い、一例ですが体験談を書いておきます。
普段、私はオンラインでの公開が主で、物理的な展示は久しぶりでした。ギャラリーさんで展示をするのは初めてなので相場などはわかりません。
ギャラリーIYNさんの印象
複数の企画展が同時開催だったり参加者も多いので作家ひとりひとりに向き合うタイプのギャラリーではないとは感じます。
連絡や問い合わせ
検索をすると勧誘が多いのでネガティブな意見を拝見します。確かに私の場合はインスタですが企画展お誘いのDMが来たり、参加するとメーリングリストに登録されて企画展募集のメールが届きますが無理な勧誘はありません。メールも配信停止をすれば来なくなりました。なので詐欺とかではありません。
インスタのDM、その後メールでの連絡はスムーズで、疑問点にも丁寧に対応していただきました。スタッフさんが複数おられるので連絡の行き違い等があるかもしれません。
立地


大阪の中崎町に2件あります。1件はマンション内(1階)の1室を展示スペースに改装されている感じです。道路から展示は見えない場所にあるため、慣れていない方は入るのに少し勇気が必要かもしれません。今回こちらで展示させていただきました。
もう1件(CreationCafe IYN)はメインの通りから少し外れますが外から見えてギャラリーかな?とわかる感じです。2階建ての長屋のような建物で、1階と2階に展示スペースがあります。
Cafeの方が街を散策がてら、ふらっと訪れやすいかなと思います。マンションの方は存在を知らなかったら入らないかも。
企画展で様々な方が同時に展示することが多いので、他の作家さんがきっかけで訪れて見ていただくという事もあるかと思います。下見や自身の展示期間中に何度か行きましたが展示作家さんのお知り合いの方だろうなと思われる方をお見かけしました。
中崎町はギャラリーが多いのでギャラリー巡りされてる方もいらっしゃるかな?
駅からの行き方や外見は下記の記事に記載しています。(マンションの方のみ)

展示について
印刷、額装、設置をすべてお任せ。額装に関しては、額が選べないので想像していたものとは違った部分もありましたが、作品分の額を買って配送することを考えると便利で楽でした。
もし作品に合わせた額装をしたい場合は、自分で行う方が良いかもしれません。額の影響は少なからずあります。
レイアウトは事前にイメージ画像をお送りしていた通りの配置にしていただいていました。
印刷について
今回は展示品の1点を株式会社北辰さんの技術で印刷していただける企画でした。私は全作品デジタルデータ(写真含む)でしたのでの全ての印刷をお任せする形で、入稿しました。北辰さんの印刷以外はインクジェット印刷です。
IYNさんのインクジェット印刷については、淡い色は綺麗に出ていましたが、濃い色(特に青系)にはプリンターでよく見られる縦筋が薄く出ていた点が少し気になりました。
作品を展示するだけならば問題はないのですが、もし販売を考えるのであれば、もう少し質の良い印刷が望ましいと感じました。(販売の金額設定にもよるかもですが)
北辰さんの印刷は綺麗で、手書き風の作品を印刷したので凹凸のある質感もあっていい感じでした。
搬入と搬出
デジタル入稿だったので搬入はなくデータをアップロードするだけでした。お迎えがなかった場合、IYNさんで印刷していただいたものも連絡すればいただくことができます。私は直に受取に行ったので梱包等がどうかはわかりません。
感想
デジタル作品でこだわりがなければギャラリーの方にお任せで気軽でした。私は少し気になったので次の機会があれば自分で印刷の手配等頑張ってみようかなとは思います。
事前に下見でどんな感じの印刷になるか見ていて大丈夫そうと思いお任せしました。自分以外の作品だと気にならないかもしれません。自分の作品は元データを知っているので違い(縦筋)が気になります。自分の家庭用プリンターで色を合わせていたので色が全然違うといったことはありませんでしたが。
出展料や販売手数料が納得できるのであれば、展示という体験をするために参加されてもいいのかなと思いました。
私は特に問題等はありませんでした。
余談。作品を出展してみて
普段自分で使ったり飾ったり、一点ずつネット上で公開はしますが、こうして展示として考えるのは新鮮でした。
展示はただ単に作品を並べるだけでなく、そこに込める想いがあり、様々な準備が必要です。ギャラリーのスタッフさんや来場してくれる方々に支えられると改めて実感しました。
出展する方も資金や手間をかけている。出展料や飾るための色々を考えると、損得勘定など色んな計算をしてしまう思考になったり。
今回お誘い頂いて申込時には何を展示するか決まっておらず、「純粋な気持ちで作りたい想い」と「損得のような思考」で揺れた準備期間でした。
日々、皆さまの展示を拝見することも多い中、展示できてすごいな〜と一歩引いて見ていた節もあったと思います。作品を作るのがまず「すごい」と。
写真家、画家、作家…という何か確信のようなものがないと、展示はできないとか思い込みもあったかも。もっと気軽に展示をしてみてもいいかなと思えました。
ネット上で見るのとリアルで見るのとでは、やはり違いますしデジタル作品でも印刷をして飾るとまた違って見えます。アナログ作品は原画や現物の魅力があります。
視点が変わって、自分の作品の新たな発見もあるかも。私は展示したことで見ていただいた方に感想をいただき参考になりました。
何か参考になれば幸いです。