人間とAIは作家とアシスタントのような関係。
人同士も役割分担をしてきた。
例えば漫画家さん。1人で描いている方もいれば、アシスタントを雇って描いている方もいる。
出来上がった漫画を読んでも実際どの部分を漫画家自身が描いたのかはその現場を知らなければわからない。
背景はアシスタントが描いているのかもしれない。他にもストーリーには企業や編集さんの意見が採用されている場合もある。
表紙も、絵は漫画家自身が描いていても表紙の形にするデザイナーが関わっていたり、事務をする人、本を印刷する人などたくさんの人が関わっている。
自分がどこに価値をおいているか
作家が実際に手や頭を使っている部分が作品の100%でなくてもその人の作品という認識で見ている場合が多いのでは?
中にはアシスタントさんが描くことを許さない気持ちがある人もいるかもしれない。それはその人が作家自身が作ることに価値を置いているから。
目的や想いが影響する?
作品を作る目的が例えば人々を楽しませる点にあるなら多くの人はその作品を好意的に見ると思う。(内容が悲しい物語だとしても)
作るのが楽しいから、好きだから、生活のためだから、自分のために作っていると言う作家さんもいると思うけど、それでも作品の先に繋がる人を思う気持ちがあれば作品に乗る情報は前向きなものになる。
そこに機械やコンピュータ、AIが入ってくると違和感を感じてしまうのは何故だろう?
簡単に出来てしまう事がダメなのか?
電子レンジの時短料理に愛情はないの?
「よく知らない」というのも理由のひとつかもしれない。
それはAIについてだったり、使う人間側についてだったり。
AI生成物を補助的に使う(例えば商品の使い方の説明イラストとか)ならそれがどう作られたかを気にする人は少ないだろう。
AI生成物だと公表されてないから?
全てをAIが描いていてそれに対して対価をもらうなら「発案者:人間、作者:AI」と公表して同意を得る必要はあると思う。原作者と作画者が分かれている場合のように。
AIに作ってもらった!など公表していたら好みは別として、普通に受け入れたり、判断材料になるので安心できるのでは?避けることもできるから。
SNSで発表する時、量がたくさんになると、いちいち言うのが面倒になったり、ひとつの投稿だけでは判断できず迷わせる場合があるかもしれない(別の所に記載がある等)。
自分の利益しか考えず奪う気持ちがあると…
作家自身がAI作のものを自作だと言ったり頑なに隠すと問題が起こる。他人の作品を持ってきて自作だと言う人も近い気がする。
そう偽ったり隠そうとしてしまう理由は様々だけど往々にして作家自身の利益しか考えていない場合なのでは?
バレない間は「簡単に、手軽に」すごいと褒めてもらえる。注目される。利益がある。言うとそれらが離れてしまうと危惧するので言えない(言わない)。
無意識にでも相手から何かを取ろうとしている事がその相手に伝わったり、AI=ズルして自分だけ得しようとしてると言うイメージに繋がり気に障るのかもしれない。
何が気に障るのかを探る
違和感が出た時は、自分がどの部分に「気に障る」のかを探ると自分が価値を置いている点が見えそう。
その価値観を大切にしてもいいし変えてもいい。
AIを優秀なアシスタントさんだと思えば自分が使う側の時も気負いなく、お願いしたい作業も思いつきやすくなると私は感じた。メインは自分でAIはサブの部分の補助。
著作権や機密保持などの権利問題があるので私がクライアントワークで使うのはシビアになりますが。
何かきっかけになれば幸いです。