電車に乗るのが不安。喉の違和感が症状なく乗れた体験談
映画館で動悸、喉のつまり、息苦しさを経験してから電車に乗っている時にも喉の異物感や違和感を感じるようになっていました。
それがある時、何も感じなくなったのです。その時の体験をお話ししようと思います。
今までは平気だったのにどうして?
私がヒステリー球と呼ばれるような症状(喉に何か詰まっている感じ)を感じるようになったのは28歳の頃です。行き慣れている映画館で友人と映画を見ている時に突然起こりました。その後、それまでは何ともなかったことが急に不安になっていき外出も控えるようになっていました。
最初の時は動悸もしたので心臓が悪いのか?とか喉に何かあるのでは?と病院で検査をしてもらいました。すべて異常はなく生理前のホルモンバランスの影響やストレス、自律神経の影響ではないかとのことでした。一向に症状は治まらず、あまり納得できなかったので色々調べ始めました。
最初は市販の漢方や求心などを飲んだりしていたのですがすぐには効かず、薬に頼りたくない気持ちもあり病院では薬はもらいませんでした。遠出をするときは呼吸法やツボなどを押してみたり気持ちを切り替えたりして少し苦しくなるけどなんとか行けたという経験を増やしていました。
実際に何かしこりなどが出来ているわけではないので苦しくなっても「治るから大丈夫」と言い聞かせるように過ごしていました。今まで出来ていたことができなくなるのがとても辛いですね。
息苦しさや不安がある時に押すと良い「手・腕のツボ」を紹介している記事はこちら
ある時、急に症状なく乗れた。
喉の違和感が出たのも急でしたが引いたのも急でした。徐々に電車もドア付近なら大丈夫などと意識できるようになっていましたがその時は本当に「何も考えずに」乗れていたのです。最初に喉の異物感が出てから8か月くらい経った頃です。
その時の状況
今回普通に乗れた電車は以前通勤で使っていた電車でした。職場の引越しなどからその電車に乗るのは久しぶりで懐かしいなぁなんて思っていました。
仕事の打ち合わせをして夕食を食べての帰り道でした。ちょっとお腹がいっぱいで苦しいなぁと思いながら電車を待っていて、スマホを見たりしていました。そして来た電車に無意識に乗っていました。
電車に乗ってると気付いたのは数駅先まで進んだ頃です。「あれ?今、普通に電車に乗れてる?」電車に乗っていることを意識しても、しんどくなることはありませんでした。
実際に脳の中でどんな変化が起きたかはわかりませんが感覚としては、昔の状態に切り替わったような感じでした。
電車に乗ることが平気な人は「電車に乗るぞ!」とか思っていない
電車が不安だったり緊張するときは「しんどくなるのが不安」とか「降りられなかったらどうしよう」とか理由はわかってもコントロールできませんでした。
電車に無意識に乗るという感覚を忘れていたのです。いちいち、電車に乗るぞーっと気合いを入れたり意識してしまっていたのです。
“無意識”に手伝ってもらう
と言ってもじゃあどうすればいいの?って思いますよね。今回の体験からこうじゃないかなと思う事柄をピックアップしてみました。
完全に無意識で動いていた。
今回は電車に乗るという意識が全くなかったのです。感覚を忘れていましたが喉の違和感がなかった頃はこれができていました。なぜ無意識に乗ることができたのかというと、通い慣れた道を通ったというのとスマホを見ていたというのがあげられるかと思います。
通い慣れた道。
仕事帰り、疲れて帰ってる途中なんかは何も考えずに勝手に体が動いて気がついたら家の前だったなんてことはありませんか?他にも「晩御飯何にしよう」とか帰ってからの予定なんかを考えながら歩いてたら家についてたとか、私は経験ありませんが酔っ払ってもちゃんと家に帰ってるとか。酔ってなくても気づいたら家の前だったことは何度もあります(笑)何度も繰り返している行動は意識しなくても勝手に動くことが多いです。
なのでその道を通ったのは久しぶりでしたが思い出したかのように昔の状態に切り替わって自動で同じ行動を取っていました。
いつも無意識でやる行動をする。
私の場合スマホを開くと指が勝手にTwitterのアプリをタッチしています(笑)あの時も電車が来るまで時間があったのでスマホを取り出して無意識にTwitterを見ていました。その流れで電車が来て、何も考えずに乗れたのです。
どうすればいいの?
「考えるな」と思うと考えてしまうので無意識になろうと思ってもできませんよね。この感覚を思い出すまで私も何も考えずに電車に乗れていませんでした。電車に乗るというのを意識しないという状態を思い出せればすんなり出来るようになると思うのです。
通い慣れた電車とか昔の通学電車とかに行ってみる。ずっとスマホとかに集中するとぶつかったりして危険ですが乗る直前までいつも考えずにしている行動をしてみる。例えばスマホを見る、音楽を聴く、本を読む、ぼーっとする、地面を見つめるなど。
その道に行って何も考えずに歩き出してみたら勝手にICカード出して改札通ってホームまで行ってしまうかもしれません。自転車に一度乗れたら体が覚えているように体に任せてみるのもいいかもしれませんね。
特に無意識でやってることがわからないとか外でできることがない場合は手を揉んでみたり、切符の時はよくやるのですが書いてある適当な番号を使って足したり掛けたり引いたり割ったりして10にするとか頭の中で計算をしてみるとか何か普段から気をそらす行動を作ってもいいですね。
自律神経を整えるためにしていた行動
他に思いつくといえば自律神経を整えることをしていました。と言ってもそんなに難しいことではありません。自律神経を整えるには生活習慣を見直さないと〜などと言われます。それは解っているよ〜という声が聞こえそうですね。私もずっと思っていました。
仕事などで規則正しい生活なんかできないし運動も苦手。そりゃ自律神経乱れるわというような生活をしていました。全部を一気に変えなくてもいいというお話を聞いて、どれか一個でもやってみようと思ったのです。
太陽の光を浴びる。
よく聞きますね。私の部屋は日の当たりが良いのでレースカーテン越しに浴びてるからいいやと思っていたのですが、もう少しじっくり浴びてみようと、起きたらカーテンを開けて窓際で白湯をゆっくり飲むようにしてみました。
コップ一杯を飲むくらいの時間です。レースカーテンでも開けたほうが光は強くなります。
冷たいものをなるべく飲まない。
冷たい水より白湯や常温のお水を飲むようにしていました。アイスを食べる時も温かい飲み物を用意したり。
身体の手伝いをする意識。
体温調整など生きることを身体は自動でしてくれていますが体の外の状態が暑かったり寒かったりするとその調整が大変になります。なので服装や飲食、温めたり冷やしたりの手伝いをするイメージで意識してやるようにしました。
ラジオ体操。
早く起きてウォーキングとかできるならそっちの方が運動量はあると思います。が、いきなりはハードルが高い・・・ので私はラジオ体操を始めました。今までも仕事の合間にしたりしていましたが結構運動になります。NHKのEテレで毎朝6:25~6:35までテレビ体操を放送していたり、YouTubeにも動画があります。
ラジオ体操も今日は外出で歩くからいいやとやらなかったり。結構サボり癖があるのですが自分のペースで「今までよりは動く」というのを意識していました。必ず朝しなければならないというわけではありません。
がっつりウォーキングではなくても街に買い物に行くというだけでもいつの間にかたくさん歩いてるってことがありますよね。動くということも大切なようです。
まとめ
- 普通に電車に乗ってる人は「電車に乗ってる」ことを意識していない。
- 意識せず乗っていたことを思い出せるように慣れた道を歩いてみる。
- 電車に乗るんだ!と気負わずに足の向くまま。
- 無理な時は休む。
- 無意識でやってることに集中してみる。
- 自律神経を整える方法をやってみる。
- 起きる時間を決める。
- 太陽の光を浴びる。
- 朝、白湯を一杯飲む。
- ちょっとした運動をする。
意識しないという感覚を思い出すだけでもなんだか嬉しく思います。息苦しくなる体験をすると普通に生活できるだけでも凄いことだなと感じます。自分の症状のことを知るということも回復の手助けになるようです。得体の知れないことは余計に怖いですもんね。困っていることのヒントになれば幸いです。