低血圧は喉のつまりや息苦しさに影響するのか
私は今回ちゃんと測ってみるまでは「低いと思う」くらいのざっくりとした認識しかありませんでした。
書籍などで勉強をしているのですが低血圧を調べていて、低血圧の人が感じる症状のほとんどに当てはまっていて「これは、私か!」と思いました。笑
しかも、その中に喉の詰まった感じがする咽喉頭異常感症(ヒステリー球)や過換気症候群、パニック障害に似た症状が出る場合もあるようです。
昔、通勤中に電車の中で血の気が引いて立っていられなくなったことがありました。病院に行くと「血圧が低いからそのせいかな」という診断でその時のお医者さんは低血圧は治療ができないとおっしゃっていたので、それっきり放置していました。
まさか、今までの体調不良は低血圧のせい?
血圧とは心臓から血液が押し出される時、血管内に生ずる圧のことです。心臓が収縮した時のものを最高血圧(上)、拡張した時のものを最低血圧(下)と言います。
血圧は暑さや寒さ、体の状態、ストレスなどに適応するために常々変化しているので1回測っただけでは正確な状況はわかりません。
基礎体温のように朝起きたばかりの血圧を基礎血圧として本来の血圧とみるようです。
普段は低いのに病院に行って測ると上がってしまい、通常の数値だったり高血圧と言われるくらいの数値まで上がってしまうことがあります。
また、測った時の体制が座った状態、寝た状態、立った状態でも変化する人がいます。一般的には体制を変えても上の血圧は変化がないそうですが下の血圧は立った状態だと8~10mmHgほど上がり、心拍数も8~10回ほど上がるそうです。
厚生労働省 国民健康・栄養調査 身体状況調査より引用
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21/eiyouchousa/annotation_shintai.html
世間では高血圧の方が注目されていますね。厚生労働省の表だと正常より低い数値は至適血圧と書かれています。至適血圧は適している血圧ということです。
あれ?低いほうがいいの?って思いますよね。もし、血圧が低いせいでしんどい思いをしているならなおさら解らなくなってしまいます。
結論から言うと、血圧が低いだけでは特に病気とか悪い状態ではないようです。元々の体質という面もあります。なので血圧が低いだけでしんどくなければ心配する必要はありません。
ですが、上の血圧が100mmHg以下で、体調などに悪影響が出ている場合は低血圧と言われ生活習慣を見直したり改善する必要が出てきます。
正確な血圧の測り方
たまに病院や血圧計がある祖母の家などで測ると正常血圧だったり、正常高値血圧まで上がったりします。
家以外で測るときは特に、お腹を膨らませて呼吸する腹式呼吸をゆっくり5回くらいしてリラックスした状態で測るのが良いそうです。
緊張などをしていない家で測ってみて記録を病院で見せると判断の材料になります。どういう状況で測ったのかも伝えましょう。いつ、どんな体勢(座って、寝て、立って)かなど。
1日の中でも変化しているので1度、朝起きた時、食事の前と後、入浴の前と後、寝る前に測ってみると変化がわかります。
体制を変えて測ってみるのも良いです。その時の注意なのですが肘より上に巻いて測る機器だと良いのですが手首に巻いたりする場合は巻いている部分が心臓と同じ高さになるようにしてください。
早速血圧計を買ってきて測ってみました。
血圧計はピンからキリまであって手首に巻くタイプ、腕に巻くタイプ、病院にあるように測る部分が固定されていて腕を入れて測るタイプとあります。心臓に近い腕に巻くほうがしっかり測れるようです。
本体に記録できたり、スマートフォンなどに記録を送れるものもあります。
私は電気屋さんでPanasonicの手首血圧計を買ってきました。いろいろ体制を変えて測りたかったのと、場所もとらないので手首に巻くタイプにしました。
お値段がお手頃なのも嬉しい。3000円ちょっとくらいでした。同じ手首に巻くタイプでも機能が増えればお値段も上がります。
いろいろ測ってみたところ、寝て測った時より、立って測った時の方が上の血圧が低かったです。全体的に100mmHgを切る感じで低血圧ですね。立ちくらみが多いのはこのせいだったのかもしれません。
低血圧とは
低血圧とは血液循環が悪くなった状態のことで、上の血圧が100mmHg以下なのと下記の症状があることを言うようです。血圧が低いだけでは低血圧ではないのですね。
よくある症状
- 立ちくらみ、めまい。
- 立っていると気持ちが悪くなり、ひどくなると倒れることがある。
- 入浴後や嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる。
- 少し動くと動悸や息切れがする。
- 朝、なかなか起きられず、午前中は調子が悪い。
時に起こる症状
- 顔色が青白い。
- 食欲がない。
- 時々強い腹痛を訴える。
- 倦怠感がある。疲れやすい。
- しばしば頭痛を訴える。
- 乗り物に酔いやすい。
血圧が低くなる原因としては心臓のポンプ機能が少ないか、総抹消血管の抵抗が低いことがあげられるようです。これは人それぞれで検査をしないと詳しくはわかりません。
低血圧にも種類があり、慢性低血圧として日常生活には支障がない体質性低血圧、支障がある病的低血圧があります。
病的低血圧の中に寝たり立ったり状態に関係なく起こる本態性低血圧、寝た状態では正常だけど立つと21mmHg以上低下する起立性低血圧、他の病気によって起こってしまう症候性低血圧があります。
他にはショック症候群、アレルギー、アルコール、人工透析の影響で起こる急性低血圧もあります。
間違えられやすい病気
低血圧と間違われやすい病気としてうつや貧血などたくさんあります。
うつを見つけるSDSという心理テストを低血圧の症状がある人がやると共通している項目が多いのでうつと診断されてしまうそうです。
抗鬱剤でさらに具合が悪くなってしまう場合もあり、具合が悪いと言うと、さらに薬を増やされて悪循環になる事例もあるみたいです。
もし心当たりがあるなら勝手にやめると反動があるので低血圧をわかってくれる医師に相談して徐々に減らしていってくださいね。
他にも低血圧や血行の不良が関係していると言われている症状で過換気症候群、過呼吸、空咳、慢性気管支炎、ヒステリー球、パニック障害、あがりやすい、対人恐怖などがあるそうです。
このブログのテーマに共通する症状をピックアップしてみましたが血行不良で脳や呼吸器、消化器、などに十分な血液が行かず体調が悪くなってしまうというイメージです。他にも頭痛や肩こり、冷えなど様々な症状がありました。
低血圧が治るだけで他にもよい影響が出たらすごいですね。かなり生活しやすくなります。
低血圧は治る生活習慣病
正しく理解してライフスタイルを改善して、それぞれ原因にあった薬を使った治療もあるようです。治るんですね。私のように病院で低血圧はどうにもならないと言われた人って多いのではないでしょうか?
まだまだ、低血圧を重視してる医師は少ないようです。わかってくれる先生を探すのが大切かもしれません。
あとは生活習慣の見直しと改善ですね。これが一番大変です。元からの体質もありますが日々の生活が影響をしています。
考えてみてください、今の不調がすべてなくなったら?自分ってこんなに動けたんだ!とかやりたい事もできそうじゃないですか?
生活を良くするための対策
朝起きるのがつらい。
どのテーマでも必ず出てきます規則正しい生活。わかってるよ!って感じですか?その気持ちわかります。
早寝早起きが大切なのですが低血圧だとただでさえ朝がつらい。その上、夜は寝つきが悪い。
朝起き上がるのがつらい場合は寝転んだままでいいので、手足を伸ばしてグッ〜と伸びをしたり、手足を上に上げてぶらぶら〜っと動かしてみてください。血行が良くなるので動きやすくなります。
その後は「起きるのやだな」とか「今日は何をしようかな」とか全ての思考を挟まずに起き上がってトイレに行ったり、水を飲んだり、顔を洗いに行ってください。何も考えずいつも起きたらする行動を自動的にする感じです。
朝に入浴やシャワーを浴びるのも良いでしょう。
寝つきが悪い
眠れなかったり、寝つきが悪かったり、朝が弱いので夜型の人が多いですね。私も夜になると元気です。
ですが眠れないと朝起きれない悪循環になってしまいます。朝起きれるようになったら夜眠れるようになるかもしれませんがそれまでが大変ですよね。
寝つきが良い人だと布団に入ってすぐに眠れますがすぐに眠れない人の方が多いようなのです。体は寝る体制になったら自然と眠くなるようにできています。眠くなるから横になるのではなく、横になるから眠くなるといった感じですね。
体を動かさずじっと座っていると眠くなりませんか?電車とか会議とか授業中とか(笑)じっとしてるから寝るんだって反応してるんですね。
なのでまずは夜、眠たくなくても電気を消して布団でじっとしてみるというのが一番の方法。そんなすぐには眠たくならないので、スマホが気になります…暇です。
それに耐えてぼーっと天井でも眺めていてください。暇だなーって。ゆっくり腹式呼吸するのも良いですね。目をつむっているのもいいですよ。
すると体が寝るモードになってきます。寝なきゃとか明日のこととかネガティブなこととかは考えないようにしてください。そのまま朝になってもいいやってくらいの感じで。
実際はなかなか難しいですがチャレンジしてみてください。
ご飯は3食食べる。
朝は食べられなかったり、全体を通して少食だったり、偏食だったりしますか?朝ご飯を抜くと余計に午前中がしんどくなるようです。
朝はしっかり食べなくてもスープや温めたミルク、おかゆなど何か口にするだけでも変化があるようです。なるべく温かいものが良いです。
チェダーチーズをひとかけら食べるだけでも違うようです。チェダーチーズは血圧を上げるチラミンと言う物質が入っているのだとか。
昼や夜は毎日同じものではなく、いろいろなものを楽しく食べてください。高血圧と違って食事制限はありません。今は減塩のものが多いですが塩分、たんぱく質、ミネラルの多い食事が良いようです。難しく考えずにバランス良く食べるのが大切です。
温かいものが良いですね。ゆっくり食べて、食後もすぐ活動せずに休憩してから動くほうが良いでしょう。
不足してる栄養素としてはコエンザイムQ10を飲むのも良いようですよ。
疲れたら休息をとる。
低血圧の人ってそうじゃない人と合わせようとすると無理をしないといけない部分もあると思います。自分の体の声を聞いて無理しすぎないように適度に休んでください。
決して怠けているわけではありません。治ってから頑張ってもいいじゃないですか。
強すぎるストレスは避けるようにしてください。適度な緊張はリラックスとバランス良くとれば良い刺激になります。腹式呼吸や瞑想、座禅などでリラックスする時間をとるのも良いですね。
体力をつける。
体力をつけるために水泳や山登り、スポーツなど適度に楽しむのが良いようです。プールで歩くだけ、ヨガ、ジョギング、散歩、ラジオ体操、太極拳なども!
夏は太陽の照りつけが強い時間を避けて日光浴するだけでも良いようです。
少し熱い42度くらいのお湯に入る入浴でも運動と同じくらいの効果があるんですって。お風呂入ると疲れますもんね。
入浴後は少し冷たい水を足元から浴びるのも自律神経系を刺激して良いようです。これなら簡単ですね。
さいごに
調子が良くなっても無理をせず慌てず、ゆっくり、徐々に変えていく気持ちが大切なようです。
私も全然運動しないし、少食なので体力や筋力がないです。できることから生活を変えていって不安のない生活をしたいですね。
血圧や日々の生活を記録するだけでも気持ちや体調に変化がありそうな気がします。
参考にした書籍
永田勝太郎著
本当は怖い「低血圧」 あなたの「うつ」、実は「低血圧」かも?
最後まで読んでいただきありがとうございます。